2010年12月15日水曜日

「君がオヤジになる前に」を読んで

君がオヤジになる前に
君がオヤジになる前に

ホリエモンの若者向けの一冊。自分の20代・30代を振り返りながら若者に向けたメッセージが投げかれられている。もともとホリエモンの書籍は社会に大して物申す的な本が多かった。(新・資本論 、僕はお金の正体がわかった (宝島社新書)  まな板の上の鯉、正論を吐く (新書))だけに今回は、自分の人生を赤裸々に語った人生論のような本であった。20代、30代を振り返っての経験談の基づいたいい本だった。

堀江さんは人生でもっとも辛かった時を二つだったと答えている。

①離婚をした時
②証券取引法違反で逮捕された時(ライブドア事件)

とにかく頭を抱えるほど辛い経験をしてきたから、こんな本が書けるんだと思う。
印象に残ったのは以下の通り。

20台が一番の働き盛り
20代は、気力も体力も野心も最大限である。20代で成功体験を得られれば、必ず世の中が変わってくる。追い込まれたときにふんばるための自信になる。何でも良い。ブログを本格化して書籍がくるほどメジャーにするとか、職場のアイドルを口説くとか、これまで縁がなかった取引先から仕事をとるとか。上司からの評価ではなく、自分自身への危機感を持つべきである。

堀江さんがいかに20代をシビアに生きてきたが良くわかる。

■事前準備ができていれば緊張はない
・大学受験の際に勝負強いほうだと感じた。なぜなら、事前準備を欠かさないから。前夜は良く寝る、事前にトイレにいく、便意をもよおすといやだから朝飯は抜く、などである。十分な事前準備を必ずやっていたから大丈夫だった。また、人から喝采をあびたり、よくやった、と褒められる経験を一度でもしたら緊張なんて吹っ飛ぶはずだ。アドリブに強い人は日常のトレーニングをどれだけ積んでいるか知らないはずである。


アドリブに強い人はとにかくトレーニングを貯め込んだ人だとよく分かる。堀江さんはなんだかんだで東大現役合格、ITベンチャー社長、とにかく勝負という勝負を勝ち抜いてきたのだ。

■逆境と向き合うには寂しさと向き合え
・負のループから抜け出せない人は、寂しさへの耐久力がない人だと思う。自分の孤独と向き合うことが大切。自ら苦しい状況に追い込んで耐え抜かなければならない
突き抜ければ、人生は格段におもしろくなる。

寂しさととにかく対峙することの大切さは、よくわかる。そこで突き抜けることが大切なんだろう。

■思考を続けていれば怖いものなし
・儲かる仕事の大原則は、①元手がゼロ、②定期収入がある、③在庫リスクがない、④利益率がいい、の四つである。
・事業が軌道に乗るかどうかは不安でしょうがないはずだが、思考をひたすら続けていることが大切である。市場の現況、仕入ルート、商品の知識、損益分岐、など徹底的に考え抜いているか?自分のキャパシティのなかで思考に思考を重ねているか。飛行機や新幹線もボーっとしているのはダメ。ニュースを読んだり、企画書をまとめたりする。頭の中を常に思考で満たしておく
人の最大の恐怖は情報不足である。

儲かる大原則は分かりやすい。とにかく考え続けろ、というのは分かる。とにかくいろんなことにアンテナをはり、興味を持って考え続けろというのは大切なことだ。

【まとめ&感想】
すごくモチベーションを高めてくれて、やる気がでるいい本だった。ただ、人間関係を切り捨てろ、結婚は意味がない、友人も切り捨てろ、というのちょっとやりすぎな気がした。そこまでやって効率を上げてもいなんか意味あんの?っていいたくなってしまった。それ以外はすごく共感できた。

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